【業界別に株式を見る】ディフェンシブ銘柄とシクリカル銘柄の違いを知る

【業界別に株式を見る】ディフェンシブ銘柄とシクリカル銘柄の違いを知る


こんにちは。yuzu(@yuzu_happysmile)です。

株式投資の初心者が陥るのが、「多くの銘柄の中から今何を買えばよいのかわからない」という問題ではないでしょうか。

必ず上がる株というのはインサイダー取引でもしなければ、あとは神のみぞしるという世界になってしまいますが、銘柄ごとの傾向を理解することは大変重要です。

まず始めに知っておくべきなのは、景気に対して連動する株なのかもしくは連動しない株なのかということです。

これがわかることで好景気に買うべきなのか不景気に買うべきなのか銘柄ごとの買い時が見えてきます。

株式の用語では、ディフェンシブ銘柄 / シクリカル銘柄と呼ばれますが、業種別にどちらの銘柄に当たるのかを見ていき、今買うべき、今後買うべき銘柄を考える知恵を身につけましょう。

業界別(セクター)の考え方

セクターの概要

各銘柄ですが、同じ業種であれば同じような株価の動きをすることから、投資家がわかりやすいように銘柄をカテゴライズしています。

例えば、トヨタや本田は「自動車」、UFJ銀行やみずほ銀行は「銀行」といったようにです。

ちなみにこのカテゴリーのことをセクターと呼びます。
※これ以降はカテゴリーや業種別をセクターという名称で説明します。


セクターですが、日本経済新聞では36種東証では33種(TOPIXは17種)といったようにそれぞれ分かれています。

業種別カテゴリ(引用:日本経済新聞
東証の33業種(引用:東証


東証の東証業種別株価指数では各業種別に時価総額加重方式により算出します。

時価総額加重方式とは、単純に平均をとった場合、各カテゴリの銘柄の株価に大きく偏りが出て正しく評価することが難しいため、カテゴリ内の銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で除算して求めたものです。

時価総額が大きな銘柄の影響を受けやすいというデメリットはあるものの、業界ごとに現状の景気に対してどのような反応をしているのかを読み取ることができます。

時価総額加重方式で相場を見ることが世界的なトレンドであり、日本においても同じように指標を持たせています。

セクターの特徴

セクターの特徴を話す際に出てくるのが、「ディフェンシブ銘柄」「シクリカル銘柄」です。

これは世の中に景気に対して、連動して動く銘柄(景気敏感株)と景気とはあまり関係なく動く銘柄(内需株)を差すものです。

大まかな説明としては下記の通りです。

  • ディフェンシブ銘柄:景気による影響を受けにくい銘柄や業種(内需株)
  • シクリカル銘柄:景気による影響を受けやすい銘柄や業種(景気敏感株)

各セクターは大まかに「ディフェンシブ銘柄」「シクリカル銘柄」に分けて考えることができます。

ディフェンシブ銘柄の特徴

業績が景気に連動しない

ディフェンシブ銘柄は、景気が悪い時でも業績が安定していること銘柄(公共インフラや通信、日用品など)を指します。

原則は景気やイベントなどの影響を受けにくいと考えられていますが、東京電力のようなケースもあるため、絶対に大丈夫というものではないので、注意が必要です。

具体的には、以下の銘柄を指します。

  • 電力・ガス業 / 陸運業 / 通信業 / 医療品 / 食料品など

代表的な銘柄でリーマンショックの際の値動きを見てみます。



下図は日経平均の株価の推移です。

2008年9月にリーマンショックによって大きく株価が下落していることがわかります(下図の赤枠の部分)。

日経平均(引用:Google)

ちなみに2008年9月15日の日経平均株価が11,609円で、10月26日の日経平均株価が7,162円約38%の下落をしています。

リーマンショックの影響は大きく、日本では2011年の震災もあったことから、株価が立ち直るまでには5年ほどの月日がかかりました。


ディフェンシブ銘柄として、「中部電力」、「東京ガス」、「NTTドコモ」の株価を見ていきます。

中部電力の株価ですが、赤枠がリーマンショック前後の値動きですが、一時的に株価が下落したもののすぐに反発して、根が戻っていることがわかります。

中部電力の場合は、2011年の震災の影響を受けての株価影響を受けていましたが、近年じりじりと株価を戻している状態なのがわかります。

中部電力(引用:Google)


東京ガスの株価ですが、緑枠がリーマンショック前後の値動きですが、中部ガス同様に一時期的な影響は受けているもののすぐに株は反発して戻しています。

東京ガス(引用:Google)


NTTドコモの株価ですが、赤枠がリーマンショック前後の値動きですが、全く影響を受けていないことがわかります。

NTTドコモに関しては、震災の影響もほとんど受けていないことが株価から見て取れます。

NTTドコモ(引用:Google)


ディフェンシブ銘柄の値動きが景気にほとんど連動することなく、推移していることがわかるかと思います。

配当利回りが高い

ディフェンシブ銘柄の特徴としては、配当利回りがよいこともあります。

先ほどの「中部電力」「東京ガス」「NTTドコモ」を見てみると、以下の通りです。

銘柄配当利回り
中部電力3.44%
東京ガス2.57%
NTTドコモ3.70%

どちらも大変高い配当利回りを得ることができるため、株を長期保有しながら配当利回りを得ていくということができます。

ただ、デメリットとしては、株価の値動きがあまりないため、キャピタルゲインを獲得するのは難しい銘柄となります。

シクリカル銘柄の特徴

業績が景気に連動する

シクリカル銘柄は景気の動向によって業績が左右される銘柄(自動車や鉄鋼など)を指します。

原則は景気やイベントなどの影響を受けやすい銘柄で、キャピタルゲインを獲得しやすい(儲けが大きい)銘柄になります。

具体的には、以下の銘柄を指します。

  • 化学 /輸送用機器 / 鉄鋼 / 電気機器 /精密機械 / 卸売業 / 銀行 など

代表的な銘柄でリーマンショックの際の値動きを見てみます。



シクリカル銘柄として、「ホンダ」「ソニー」「みずほファイナンシャルグループ」の株価を見ていきます。


ホンダの株価ですが、青枠がリーマンショック前後の値動きですが、急激に下落をしており、近年においても最低値を記録するほどでした。

ホンダ(引用:Google)


ソニーの株価ですが、赤枠がリーマンショック前後の値動きですが、ホンダ同様に急激に下落をしてことがわかります。

ソニー(引用:Google)


みずほファイナンシャルグループの株価ですが、青枠がリーマンショック前後の値動きですが、ホンダやソニー同様に急激に下落をしてことがわかります。

みずほファイナンシャルグループ(引用:Google)


日経平均株価と同じように、景気影響を大きく受けていることが見て取れると思います。

リーマンショックのような急激な不景気に目をつけて説明をしましたが、近年の日経平均が上昇していく相場においても、シクリカル銘柄は市場に同調して伸びていく傾向があります。

今回例にあげたみずほファイナルシャルグループにおいては、日銀の超金融緩和によるマイナス金利の影響もあり、長らく低迷が続いています。

キャピタルゲインが得やすい

ディフェンシブ銘柄と比較して、値動きが大きいため、キャピタルゲインを得やすいという特徴があります。

不景気のタイミングで上手に購入し、好景気のタイミングで高値で売り切ることができれば大きな利益を得ることができます。

まとめ

日経平均は高値をつけている状況ですが、いつ何が起因して不況に陥るかはわかりません。

現在は日銀の介入もあり、市場の肌感覚とはずれて株価だけ上がっているというのが皆さんも感じるところではないでしょうか。

いつこのバランスが崩れてもおかしくない中で、オリンピックやアメリカの大統領選挙などの大きなイベントが控えており、いつ何が起き得るかわからない状況です。

市場の状況を踏まえた上で、セクターごとの銘柄の特徴を理解して、ポートフォリオを組みましょう。