ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版)を簡単に読み解く

ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版)を簡単に読み解く


こんにちは。yuzu(@yuzu_happysmile)です。

将来不安を感じる方にとって「投資」は誰にとっても必要不可欠なものだと思います。

とはいえ、株式や債券、投資信託、FX、不動産投資などよくわからないけどなんだか損しちゃいそうで怖いな感じている方も多くおられるのではないでしょうか。

投資の世界においては、アメリカのウォール街は世界最先端で、全米中でも世界中でも優秀な人材が集まり、日々何万ドル、何百万ドル、何億ドルもの金額をトレードしています。

そんなプロのトレーダーやファンドマネージャーが運用するよりもインデックスファンドに投資して売買をあまりしないほうが運用成績が高くなるという理論を提唱している本です。

内容はかなり専門的な内容も含まれているので、わたしなり重要だと感じた部分についてかいつまんで紹介をしたいと思います。

ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版)とは

引用:Amazon

「ウォール街のランダム・ウォーカー」はバートンマルキールという実際にウォール街で働き、何十年も金融界で活躍をしてきた方が著者となって書かれた本です。

本著書内では、「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックスファンドを買ってじっと待っているほうが、はるかに良い結果を生む」という考えのもとに、さまざまな過去の実績や歴史に基づいて、理論を紐解いていきます。

本の内容としては、かなり専門的な知識も入っているためかなり読み応えはありますが、実際の数字を持って売り買いを繰り返したり、投資ファンドなどのプロのいうことを真に受けてはいけないことを証明しています。


理論的にはインデックスファンドを保持しているほうがいいんだろうなとは本を読めばわかるものの、それでも安く買って高く売るということを繰り返したほうが、得するんじゃないかと思われる方が多くおられると思います。

当然ものすごくうまく運用することで、インデックスファンドを保持し続けるよりも運用益は高くなる可能性はありますが、確率的にまた心理的には、保持し続けることにメリットがあることを訴えています。


わたし自身は「仮想通貨バブルのなかで1,000万円の損失を出してしまった経験」があります。
1,000万円の損失を出してしまったことは、当時(今でも)悲しい事実ですが、それ以上に精神的にまいってしまったことがあります。

それは、日々乱高下する市場に24時間365日張り付いていたことです。

当時は、寝て起きたら数10万円儲かっていることもあり、1円でも稼ごうと寝る間も惜しんで売り買いを繰り返していました。

この行いは精神的にも大変つらく、また運用益においても、結果的に売り買いしないでずっと持ち続けていたほうがはるかに運用益は高い結果となりました。

初心者は、売り買いをするなと本書でも言っていますが、正にその通りだなと実体験があったため、すんなり読み進めることができました。

同じように日々の運用で時間を取られたり、精神的にまいってしまっている方、思うように運用益が出ていない方は、是非、次の章に記載する投資において重要な10ケ条をご覧ください。

仮想通貨バブルにおける損失がきになる方はこちらをご覧ください。

財産管理のための10ケ条

元手を蓄える

多くのお金持ちになる本や投資本を読むと書かれていることですが、本書においても最初に書かれているのが、「元手を蓄えること」です。

当たり前の話ではありますが、

  • 元手100万円で利回り10%で回す
  • 元手1億円で利回り1%で回す

場合には、運用益がそれぞれ10万円と100万円となり、運用利回りは1%だとしても元手が大きいことで得られるリターン額は大きく変わります。

一般的にお金持ちというと「億万長者」という言葉を思い浮かべるかもしれませんが、1億円の金融資産を持っていることが目安となります。

これは1億円の金融資産を年利4%で回すことができれば、生活費が400万円程度であれば、元手を減らすことなく暮らせるラインとなり、働かなくても生活していけるラインとなるためです。

お金持ちになることにご興味がある方は、下にある「お金持ちの教科書」を読むと、考え方やどのようなことを意識しなければいけないのかわかると思います。

お金持ちの教科書
Amazon:お金持ちの教科書

現金と保険で万一に備えよ

万が一の時に備えて、数ヶ月間仕事をしなくても生活できるだけの現金世帯主の方に保険をかけておくことを勧めています。

わたしも現金については、突発的な出費が発生する可能性や突発的に仕事ができなくなってしまう可能性があるため、精神的な安定のためにもすぐに利用できる現金をある程度(3ヶ月分)は保有することをお勧めします。

ただ、保険に関しては、注意深く必要性について見ていく必要があります

日本で保険というと生命保険やがん保険を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

もちろん備えで入って、万が一に備えることは悪いことではありませんが、実際に万が一のことが起きる確率、またどういう場合であれば実際にお金の支払いができるかご自身が加入している保険について考えたことがあるでしょうか。


例えば、がん保険であれば、日本人の死亡原因の1番がガンであるため、備えは必要だと思われるかもしれませんが、気をつけなればいけないことがあります。

そもそも昔の医療レベルでは治療できなかった病気が医療の進歩で直せるようになったことで、長生きするようになり、死因に繋がる病気がガンが相対的に伸びてきています。

「あなたの周りでガンになった方っておいくつの方が多いですか!?」

おそらくおじいちゃんやおばあちゃんなどかなり高齢になれれた方が多いのではないでしょうか。60歳までにガンになる確率と60歳以上でガンになる確率では圧倒的に違います。

また、ガンの治療日数に関しても、昔と比較すると圧倒的に短くなっています。


あなたにとってどんな保険が必要なのか、必要以上になっていないか、しっかりと確認されてからご加入されることをお勧めします。

現預金でもインフレヘッジ

現在は比較的インフレが収まってきており、物価上昇率は2%ほどで推移しています。

このため、現金1万円の価値は明日になればどんどん価値が下がっていくことになります

先ほど、現金はある程度必要であるという話をしましたが、ただ持っているだけでなく、またまったお金を利用するタイミングが決まっているのであれば、それまでの期間だけでも短期国債などインフレヘッジを行うようにしましょう。

節税対策と年金制度の活用

お金を稼ぐことも大事ですが、しっかりと節税することも大切です。

不動産での節税やiDeCo、NISA、ふるさと納税など利用できる節税対策はしっかりと行っていくようにしましょう。


また、年金制度についてもしっかりと検討必要です。
現在の年金制度は「3階建て構造」と言われています。

1階部分は20歳から60歳までの日本に住んでいる人が加入する国民年金(基礎年金)で現在、65歳から受給することができます。

2階部分はサラリーマンの方であれば厚生年金で、毎月の給与収入から一定額減額されているものになります。

3階部分は企業年金確定拠出年金になります。
確定拠出年金は個人型(iDeCo)などがあり、節税の効果もあり、年金としての積み立ても可能なので、しっかりと制度を利用して、効率よく運用をしましょう。

年金について詳細が知りたい方はこちらをご覧ください。

運用目標をはっきりさせる

いつまでにいくら必要であるか明確に目標設定をした上で、運用を開始することが大切です。

いつまでにいくら必要という目標がないと、どれだけのリスクをかけて運用する必要があるかが決定することができません。

100万円を10年で1,000万円にすることと、100万円を3年で1,000万円にするのでは、毎年の目標とすべき運用益が異なり、投資する商材も明確にかわってきます。

まず、投資を始める前には、いつまでにいくら必要であるのかしっかりと目標設定を行いましょう。

マイホームの活用

こちらはアメリカにおける事例を主に書いているため、マイホームを購入して利用していくことが財産管理をする上で重要と伝えています。

ここに関しては、現在の日本では一概に同様とは言えません

一昔前は結婚して、子供ができ、マイホームを購入するということがステイタスにもなっていましたし、世の中的にもごく当たり前だと思われていました。

これは、日本の地価がどんどん上がっている時代であれば、ローンを組んでマイホームを購入しても経済的にもメリットが大変多く、資産形成する上でも価値がある選択肢でした。

現在の日本においては、地価は一部地域を除くと上がっている場所はなく、今後も大きく向上していくことは考えにくいです。

そのため、資産運用という観点においては、マイホーム購入という選択が必ずしも正しい選択とは限りません。

債権市場に参入

株式市場と債権市場は反比例の関係にあると言われています。

一般的には株式市場の方が儲かる可能性は高まるものの、株式市場が低迷している時は、債権市場に投資をした方が儲かる可能性が高くなります。

国債であれば、様々な期間の国債が販売されているので、市場状況に合わせて債権の割合を変動させながら運用するようにしましょう。

金の保有

金については、安定資産と言われており、他の資産との連動性も低いと言われています。

そのため、メインの運用資産というよりは一定額金を保有することで、ポートフォリオを安定させる意味でメリットがあります。

投資にかかるコストに目を向ける

初心者が気をつけなければいけないのが、売り買いを必要以上にやり過ぎてしまうことです。

これは、売り買いすることで手数料が発生する商品が多く、回数を重ねれば重ねるほど手数料がかかってしまい、利益は減っていきます。

売り買いにおいてもコストがかかることをしっかりと意識して、売買するようにしましょう。

分散投資が大原則

投資の大原則は分散投資をすることです。

一つの資産に投資することは、その資産の価値が上昇し続けるのであれば大変効率の良い投資方法ですが、突然の急落が発生したり、価値が0になってしまった場合があります

必ず、資産をさまざまなもので持つようにポートフォリオ設計を実施しましょう。