こんにちは。yuzu(@yuzu_happysmile)です。
確定拠出年金を始めたいなと思っても、言葉は耳にしたことあるけど、何か難しそうだなと感じていませんか。
確定拠出年金は将来不安を解決するための1つの手段として大変有効的なものになるため、漠然と将来不安を感じながら暮らしている人にこそ、知ってほしいものです。
人間は知らないことやよくわからないものに対しては、なんとなく嫌悪感を抱いてしまいますが、知っててやらない人はいいですが、世の中は知らないと損することばかりです。
この機会に、まずは確定拠出年金がどういうものなのか、どんなメリットがあるのかを勉強して、ご自身で利用されるか判断をしてみてください。
Contents
確定拠出年金とは
確定拠出年金の位置付け
確定拠出年金の話をする上で、知っておいた方が良いのが(知らないと今後の話がよくわからなくなるため、絶対に知っておいた方が良いのが)、年金の仕組みです。
皆さん「年金」という言葉を知らない人はいないと思いますが、その構造について理解している人は少ないのではないでしょうか。
確定拠出年金も年金という言葉がついていることからわかるように、年金の一種です。
まずは、年金の中で確定拠出年金がどういう位置付けなのかみていきましょう。
年金はよく「3階建て構造」という話を聞いたことはないでしょうか。
年金には、
- 1階部分:国民年金(基礎年金)
- 2階部分:厚生年金、国民年金基金
- 3階部分:確定拠出年金、企業年金など
という構造になっています。

1階部分の「国民年金」は、日本に住んでいる20歳以上60歳未満の方が全員加入する年金となっており、2019年現在は月額16,410円の定額を支払っているものです。
サラリーマンの方は、厚生年金と合算して給料から天引きされているため、支払っているという意識がかなり少なく感じる年金となります。
2階部分の「厚生年金」は、会社などに勤務している人が加入する年金となっており、標準報酬額の18.3%が月額固定額で保険料として支払っています。
サラリーマンの方は給料明細に厚生年金保険料などと記載があり、控除額として掲載されているため、意識している方が多いのではないでしょうか。
また、「国民年金基金」は、自営業やフリーランスの方が任意で入ることができる年金となっています。
最後に3階部分の「企業年金」は、会社が任意で行なっている年金制度となります。「確定拠出年金」はこの3階部分に含まれる制度となります。
確定拠出年金とは企業もしくは個人の加入者が毎月一定額の掛け金を拠出して、拠出した資金を運用することで、運用した利回りも含めて得られた給付金を将来受け取ることができます。
ここで大事なのは、運用の結果次第では、同じ掛け金を支払っていても、給付できる金額に大きな差が生まれるということです。
年金受給額のイメージ
ちなみに、現在年金をもらっている方が、どれほど支給されているのか簡単にみていきましょう。
私は30代ですが、今の年金受給者の方々は本当に羨ましいほど支給されていることがわかります。
厚労省のモデルケースでは
- 夫:サラリーマン 妻:専業主婦
- 夫:サラリーマン 妻:サラリーマン
- 夫:サラリーマン 妻:元サラリーマン(23年9ヶ月勤務)
のパターンごとに受給額が出ています。
※それぞれの平均報酬額は男性約40万円、女性約22万円で算出

夫婦共働きで、厚生年金を支払った場合が1番多く、約30万円ほどを受給することとなります。
先ほどお話したように、国民年金と厚生年金のさらに3階建て構造として、企業年金があります。
企業年金は各社によって大きく差異はあるものの、10万円くらいから多い企業では30万円ほど支給されている会社もあり、働いていなくとも年金で50万円以上給付されている家庭もあることがわかります。
確定拠出年金の種類
確定拠出年金ですが、「個人型」と「企業型」の2種類があります。
個人型の確定拠出年金はiDeCo(イデコ)と呼ばれるものです。
皆さん名前はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
iDeCoの特徴としては
- 個人で掛け金を決めて、お金をだす
- 掛け金が全額所得控除になる
iDeCoは個人で加入するもので、任意で加入するものとなります。
掛け金は所得控除になるため、確定申告や年末調整の際に申告をすることでお金が返ってくる可能性があります。
企業型の確定拠出年金は企業型DCと呼ばれます。
現在では多くの企業が今までの企業年金制度から企業型DCに置き換えている状況です。
企業型DCの特徴としては
- 企業が任意で加入をする
- 企業が掛け金を決めて、お金を出す(個人でも掛け金をだすマッチング拠出という制度もあり)
- 企業が掛け金を負担するため、会社の損金として対応
企業型DCは企業が掛け金をだします。
企業によっては、掛け金の金額を個人給与からも追加して出すマッチング拠出という制度があります。
個人型iDeCoと企業型DCの2種類があることがわかったでしょうか。
注意すべき点としては、どちらの場合も運用するのは個人となります。
確定拠出年金(iDeCo)はやるべきか
確定拠出年金(iDeCo)のメリット
ここからは個人で選択のできるiDeCoについてみていきたいと思います。
iDeCoについてより詳細にみていきたいと思います。
iDeCoのメリットとしては、
- 税金の優遇が充実している
- 多くの商品の中から選択ができる
という点があります。
iDeCoを実施されている方の大半の方が「税金の優遇が充実している」という点を高く評価していると思います。
iDeCoでは一口に税金の優遇といっても様々な優遇を受けることができます。
- 掛け金が全額所得控除の対象であること
- 運用益が非課税であること
- 受給時においても税金の優遇があること
ということです。
大変重要な要素であるため、しっかりとみていきましょう。
掛け金が全額所得控除の対象というお話はしましたが、
- 自営業者:月68,000円、年816,000円まで全額控除
- サラリーマン:月23,000円、年276,000円まで全額控除
の対象となります。
確定申告や年末調整のタイミングで、所得税の還付や翌年の市民税の減額など将来のために積立運用をしながら、現在の生活における税負担を減少させることができるのです。
運用益に関しても、通常の金融商品の場合は利益に対して、約20%ほど分離課税がつきますが、iDeCoの場合は、運用益は非課税で受け取ることができます。
iDeCoを運用した成果を年金もしくは一時金として受け取る場合も控除を受けることができます。
年金で受け取る場合は公的年金と合算して、公的年金等控除の受けられます。
また、一時金で受け取る場合も退職金などと合算して、退職所得控除を受けることもできます。
多くの税金の優遇措置について紹介しましたが、iDeCoは多くの商品から選択できることも大きなメリットの一つです。
確定拠出年金は企業型、個人型に関わらず個人が運用するというお話をしました。
「実際に運用するとは何をするの!?」
と思われた方もおられると思いますが、運用するとは、掛け金で購入する商品を選択することをさします。
「商品を選ぶことなんてよくわかない!」
と思われた方もおられると思いますが、iDeCoでは運用管理機関がリスクに合わせて商品を選定しており、ご自身でリスクに合わせて商品を選ぶことができます。
ラインナップには定期預金などの元本保証型商品から、投資信託や国内外株式など様々なものから選ぶことができます。
さらに、途中で変更することも可能ですので、その時々に状況に合わせて購入する商品を変更していくこともできます。
確定拠出年金(iDeCo)のデメリット
メリットばかり話すと絶対にやった方がいいと思われるかもしれませんが、デメリットも存在しています。
デメリットとしては、
- 運用商品であるため、元本保証ではない
- 長期運用することで効果のあるもの
商品の選び方にはよりますが、投資信託や株式など元本保証ではない商材が多く存在しており、iDeCoを購入されるのであれば、元本保証以外の商品を購入される方がほとんどだと思います。
これは、今日の1万円と1年後の1万円の価値が異なるように、物価年々上昇し続けるもので、同じ1万円であっても時が経てば価値は変わっていきます。
そのため、一般的には運用利回り2%ほどを目標に運用していくことが、iDeCoを利用する上での目安になります。
購入時にはこのような説明を受けることが多く、少なからずリスクが生じるため、最悪のケースの場合は、元本割れすることが起こり得ます。
また、長期運用することで効果が出る商材であるため、1年や2年という短期間で利益が上がるものではありません。
あくまでも将来の不安を少しでも解消するために、若いうちから積み立てていき、将来の生活の糧とするものだという認識が必要です。
長期的な運用が必要なものですので、短期的な運用益に対しては一喜一憂することなく、無理のない範囲で一定額を安定して積み立てていくことを心がけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
確定拠出年金について、その位置付けやどのようなメリットやデメリットがあるかわかったでしょうか。
将来不安を感じているけど、何をすればいいかよくわからないという方が手をつけやすいのが、確定拠出年金(iDeCo)だと思います。
やるもやらないも個人の自由とはなりますが、知らないということは損をしてしまう可能性があるため、気になる方は是非、専門家の方に一度話を聞いてみるのが良いかと思います。