こんにちは。yuzu(@yuzu_happysmile)です。
世界の人口は年々右肩上がりで伸びており、日本では男性は81歳、女性は87歳と男女ともに世界でトップ3に入る長寿国となっています。
2050年には100歳以上の日本人が100万人を超えると言われており、2007年に産まれた人は半数以上が100歳以上になるとも予測されています。
日本において、長生きはどちらかというとネガティブに捉えられることが多く、年金の崩壊や退職年齢が70歳やそれ以上に上がっていくとも予想されています。
名著である「WORK SHIFT(ワークシフト)」では、人生100年時代における働き方の変化について説いています。
本の帯に書かれている「人生100年時代 どこで、いつまで、どうやって働きますか」というメッセージは目にするの手に取りたくなるキーワードでした。
ワークシフトでは海外をモデルに説明されることが多いため、日本に焦点を当てて、今後の変化と変化を踏まえた上でどのような働き方をしていく必要があるかみていきたいと思います。
Contents
働き方の未来を変える5つの要素

テクノロジーの進化
10年前の2009年を振り返ってみると、iPhone3Gが販売されたもののまだまだ世の中でスマートフォンを持っている人は少数派で、多くの人がガラケーを利用していました。
ガラケーの利用用途としては、キャリアメールや電話を利用したコミュニケーションツールの要素が大半で、今のように動画をみたり音楽を聞いたりなど娯楽での利用やPCのように調べものをしたりすることはできませんでした。
このようにご自身の身近な部分に関しても、この10年間で飛躍的に進化を遂げ、ライフスタイルはどんどんと進化の一歩と遂げています。
これらの進化はテクノロジーの進化によって引き起こされています。
テクノロジーの進化によって日々の仕事に変化を与える要素がこちらです。
- コンピューターコストの低減によるテクノロジーの進化
- 世界の50億人がインターネットにつながる
- 場所にとらわれずに「クラウド」にアクセスできる
- 生産性が向上し続ける
- ソーシャルな参加が増加する
- 知識のデジタル化が進む
- メガ企業とミニ企業家が台頭する
- バーチャル空間で働くことが当たり前人なる
- 人工知能によるアシストが普及する
- テクノロジーが人間の労働者に取って代わる
この中であなたの働き方に大きな影響を与える要因はどれでしょうか。
あなたのライフスタイルや現在の仕事(働き方)によって、どの要素が大きく影響するかは人それぞれと異なります。
ただ、テクノロジーの進化のスピードは加速度的に伸び、多くの仕事は機械(AI)に置き換えられていくことは間違いありません。
こちらは悲観的になる話ではありません。
産業革命の時代に、手作業でやっていた仕事が自動化されることで仕事を失った人が多くいましたが、それにもまして、工場で働くという新たな仕事が生まれました。
テクノロジーの進化による自身への影響を検討し、今後来るであろう変化に前もって供えられるようにしましょう。
グローバル化の進展
戦前の日本においては、日本国内のことだけを考え、日本国民にとって何が必要であるか考えながら物づくりやサービス提供がされていました。
それが戦後、世界銀行とIMF(国際通貨基金)が設立されてからグローバル化が促進されました。
実際に1950年から2010年にかけて世界の製造業の貿易高は約60倍に膨れ上がりました。
実際に、皆さんの身の回りのものでも海外製品のものが多くあるのではないでしょうか。
スマートフォンをみてみても日本製品よりも海外製品を利用している人の多くいると思うので、すぐに納得がいくんじゃないかと思います。
また、観光地にいくと時には日本人よりも外国人の方が多い時もあり、人の面においてもグローバル化が進んでいることを感じられると思います。
グローバル化による特筆すべき出来事がこちらです。
- 24時間、週7日休まないグローバル世界が出来上がった
- 新興国が台頭した
- 中国とインドの経済が目覚ましく成長した
- 倹約型イノベーションの道が開かれた
- 新たな人材輩出大国が誕生しつつある
- 世界中で都市化が進行する
- バブルの形成と崩壊が繰り返される
- 世界のさまざまな地域に貧困層が出現する
グローバル化が進むことで優秀な人材が活躍できるフィールドが拡大していることはとてもいいことですが、競争はより激化をしています。
日本は市場がまだ大きいこともあり、日本市場のみで売れる商品やサービス検討しがちではありますが、物事を考えるときはグローバルに検討する必要があり、またライバルもグローバルになっています。
人口構成の変化と長寿化
世界的にみると平均寿命は右肩上がりに伸びており、現在は約75歳となっています。
人類は人類史上最も長生きする世の中になっており、今後も平均寿命は右肩上がりで伸びていくと予想されています。
日本は世界有数の長寿国であり、男性は81歳、女性は87歳となっています。
一説には2007年に生まれた現在小学校6年生にあたる世代では、半数が107歳まで生きると言われており、100歳以上の方が今のように珍しくない世の中になることが予想されています。
また、先進国においては出生率は年々下がっており、少子高齢社会への突入がますます進んでいきます。
日本は世界でも稀に見るスピードで少子高齢化が進んでいることは、世の中ニュースやネットニュースを見ればすぐにわかることだと思います。
人口構成の変化と長寿化によってもたらされる変化はこちらです。
- Y世代(1980年-1995年生まれ)の台頭
- 寿命が長くなる
- ベビーブーム世代(1945年-1965年生まれ)の一部が貧しい老後を迎える
- 国境を超えた移住が一般的になる
人生が長くなり、今までよりも多くの経験ができるようになる面では非常にプラスですが、老後生活が延びることで、必要な資金が増大し、老後に貧しい生活を迎える人々が増加していくことが予想されます。
日本においては、60歳に定年を迎え、65歳から年金受給をして生活するというライフスタイルが崩壊すつつあります。
長寿化することで、60歳以降も働く人が増加しています。
これは昔の60歳よりも今の60歳は若いため働いて社会と繋がっていたいと思う人が増加しているという要因もありますが、多くの場合は年金受給年齢が上昇していくため、仕方がなく働いている人が増加しているように感じます。
社会の変化
「テクノロジーの進化」、「グローバル化の進展」、「人口構成の変化と長寿化」によって社会は劇的に変化を遂げています。
社会の変化の要因としてこちらの現象が発生します。
- 家族のあり方が変わる
- 自分を見つめ直す人が増える
- 女性の力が強くなる
- バランス重視の働き方を選ぶ男性が増加する
- 大企業や政府に対する不信感が強まる
- 幸福感が弱まる
- 余暇期間が増える
社会の変化は外面的なところは変わっても内面的な要素はなかなか変わりません。
とはいえ、外面的な要素が変わっていくことで、多くの社会変化がおきます。
エネルギー・環境問題の深刻化
近年は東日本大震災による原発問題やそれに伴う水質、土壌汚染など日本に住んでいてもエネルギー問題や環境問題を見聞きする機会が多いのではないでしょうか。
環境問題は日本で住んでいると多くの方が環境問題についていろいろな知識をもっていると思います。
「地球温暖化」、「大気汚染」、「PM2.5」などなど多くの問題がこれからの世の中に待ち構えています。
エネルギー・環境問題で特筆すべき課題はこちらです。
- エネルギー価格が上昇する
- 環境上の惨事が原因で住処を奪われる人が現れる
- 持続可能性を重んじる文化が形成され始める
これらの問題は暗い世の中を想像するものが大変多い。
ただ、これからの世の中でどんなものことが求められていくかを想像する上では重要な要素のひとつである。
これらの要素を踏まえた上で自身の未来設計をする必要がある。
働き方をシフトする

働き方を変える未来の要素と題して、5つの要素をあげたがそれによって起こる変化に伴い、働き方も大きく変わっていく。
このため3つの次にあげる変化を起こしていくことが求められる。
ゼネラリストからスペシャリストへ
テクノロジー進化やグローバル化によって、これからの世の中は今まで以上に世界が身近になっていきます。
具体的な事例として1つ考えてみると、小学生の時にやった夏休みの自由研究について思い出してみてください。
皆さんが今何歳かによりますが、私は現在30代で約20年ほど前の自由研究では、図書館で参考書をみたり、実際にやってみることで研究を進めました。
今の小学生の自由研究では、すぐにネットで調べることで、当時よりも多くの情報をすぐに調べてまとめることができます。
何が言いたいかというと、現在の世の中では多くの物事を調べることができるため、昔よりも知識があることの価値が薄まっています。
情報を集めることに時間がかかった(情報に価値があった)時代においては、さまざまな情報を集めることでリスクを下げることができるジェネラリストが求められていました。
しかし、今後の世の中では浅い知識では通用しないため、高度な知識やスキルを持つこと、スペシャリストになることが求められます。
スペシャリストになる上でさらに2つの要素が重要となります。
- 専門技能の連続的習得
- セルフマーケティング
これだけテクノロジーの進化が早い世の中では1つの専門技能だけで生涯過ごすことはできず、連続して専門技能を身につけていくことが求められます。
これは一旦は今の働き方を捨てて、新しいことを一から学ぶことが求めれます。
当然ですが、この時習得すべき専門技能は自身が得意なもので今後の世の中で必要とされるべき知識やスキルを身に付けていくことが求められます。
また、真似されにくいスキルであることも今後の世の中では重要となります。
セルフマーケティングでは、自分の能力を取引相手に納得させるための努力が必要となります。
現在小学生のなりたい職業の1つにyoutuberがあります。
youtuberは現代の個人で稼ぐ職業の1つだと思います。
孤独な競争から協力して起こすイノベーション
これまでの日本社会においては、年功序列の終身雇用が根強くあり、最初に勤めた会社でどれだけ評価されるかが大変重要となっていました。
そのため、会社で評価されることや会社内で通用するスキルや知識、人脈を広げていくことが求められました。
このため、孤独な戦い・競争を強いられることが一般的でした。
少し前にはなりますが、大ヒットドラマである「半沢直樹」は正に銀行という巨大企業の中でいかにして評価を勝ち取り、昇格していくか、またランクによって会社だけでなく、プライベートにも影響を与えていることが描かれています。
これからの世の中では、年功序列は崩壊し、終身雇用もなくなります。
そのため、1つの企業で役立つスキルを身に付けるのではなく、多くの企業で世の中で役立つスキルを磨く必要があります。
また、インターネットでつながりやすくなった世の中では、今までよりも多くの人と繋がりを持ちやすくなっており、プライベートおよび仕事どちらにおいても人とのつながりが重要視されます。
このように人々が結びつく社会では、協力し合うことで新たなイノベーションを生み出していくことが今までよりも容易に行えるようになります。
大量消費から経験へ
今までの世の中においては、大学を卒業するとすぐに会社に勤め始め、定年前同じ会社で勤め上げることが一般的でした。
そのため、同じ会社で働く同僚や同じような企業で勤めている方と均質な人生をおくる可能性が高まります。
そのため、いい車を持ったり、いいバッグを持ったり、持ち家を買ったりといろんなものを所有することで自身の価値を高める、個性化すると思われていました。
大量の消費によって個性を表現していた時代です。
この世界は今後大きく変わっていきます。
これは、自身の親世代をみることで、同様の生活をすることで幸せになるという価値観が崩壊し始めていることや今後先進国の経済が飛躍的に成長を遂げることは難しく、金儲けと消費に変わるものを手にしようと考え出している。
また、自身で選択する機会が増えることで、何度も自身の幸せややりたいことなど何のために働いているのか考えさせられる機会が増えていきます。
そんな世界ではものを消費することから、体験することに価値をおく時代になっていくのです。
自身で洗濯して、どのような体験をしてきたか、またこれからするのかがあなたを価値づけるものとなっていきます。
2020年の日本社会でやるべきこと
「未来の話はわかったけど、じゃあ何をしたらいいの!?」
という問いが聞こえてきそうなので、この問いについて考えたい。
まず、これをやったらいいという正解はなく、それぞれが考える幸せややりたいことに向かってどう生きたら良いか、どのようなスキル、知識が必要なのかをまずは考えることが重要です。
今までの世の中の通り、いい車に乗って、いい家に住んでという生活がしたい人は少しでも多くの収入を得られるように努力をしましょう。
また、家族との時間を大切にしたい人は、自由な働き方を選択できる会社を見つけましょう。
100年時代においては、今までよりも長い人生をおくる事になります。
自身の親世代とは人生設計は間違いなく変わっていきます。
その中で、どんな人生にしたいか、どんな事に自身は喜びを見出すのか考えてみましょう。
人生100年時代における人生戦略について気になる方はこちらをご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
人生100年時代において、仕事の意味は大きく変わっていきます。
今までの価値観は崩壊をはじめ、個人個人がやりたい事、それぞれの目的に合わせて人生設計をする事になります。
その中で多くの時間を費やす仕事はこれまで以上に重要な役割を持つ事になっていきます。
どのような人生をおくりたいのかゆっくり考えてみましょう。
「ワークシフト」の中では、多くのパターンに分けて未来の働き方について記載されています。
現在のあなたの働き方に近いものもあるため、イメージを膨らませて考えたい方は是非、一度本を読んでみることをお勧めします。
「ワークシフト」の購入は、以下の画像からできるようになっています。